肩甲骨ストレッチ

ひとつだけ、ここで簡単なストレッチをご紹介します。
お手持ちのタイツやストッキングを両手で肩幅にもって、背中側にゆっくりとおろしていきます。
途中で痛くなったらそのまま上にゆっくり戻します。
慣れてきたら、肩甲骨が真ん中によって気持ちいいなと感じるまで下ろし、いったんそこで止めて胸や背中が膨らむようにしっかりと深呼吸します。体のふくらみに対し、紐がひっぱられている感覚があれば、身体の中心から息が吸えている証拠です。
それから息をゆっくりと吐きます。この時、伸びていた紐が紐自身の「縮み」によって短くなり、背中の肩甲骨を寄せてくれるのにまかせます。胸と背中が縮み切るまで息を吐き続けます。
このように深呼吸を2回ほどするだけで、上半身の緊張が解けていくのがわかると思います。肩はいつも上がらないように気を付けてください。
最後はそのままゆっくり下まで引っ張りながら両手を下ろします。
痛みがないようなら、両手をまた上まで引き上げて、一連の動作を2~3回繰り返します。肩回り、背中がほぐれてとても楽になります。途中で左右に身体を回す動きをするのも効果的なストレッチです。
タイツやストッキングに使われるポリウレタン糸は、約6倍伸び、ゆっくりともどる性質があるといわれています。
痛みを感じる少し手前で伸びてくれることで、なかなか普段動かさないところまでつらさを感じずによく伸ばすことができるのです。